期間工と派遣社員の違いは?具体的にここが違う!

期間工と派遣社員、ともに5社以上で就業経験のあるヒロシです。

初心者にとってこの2つの雇用形態は、
一見するとコカ・コーラとペプシコーラくらい似てますよね。

期間工と派遣社員の最大の違いは雇用主で、

・期間工はメーカー直接雇用
・派遣社員は派遣会社が雇用主の間接雇用

そして、この雇用主の違いに付随して、以下のような違いが生まれるわけです。

  • 仕事内容
  • 失業保険の待機期間
  • 給与…etc

両者にはどのような違いがあるのか?
疑問を持っている方も多いでしょう。

一昔前は待遇的に期間工一択でしたが…

今では派遣社員の待遇も上がっており、差はなくなりつつあります。

かつての私はバリバリの期間工信者で、
直接雇用以外ありえない!
派遣は中抜きだ!と、頑迷固陋がんめいころうでした。

でもね、今やそんな単純な話ではありません。しっかりと双方のメリットとデメリットを知った上で、自分に合った働き方を選びましょう。

この記事を読めば、ざっくりと両者の違いが分かるし、期間工と派遣社員どちらを選べばよいか判断しやすくなりますよ。

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期間工と派遣で仕事内容に差はある?

作業員イラスト

私の経験に基づき、自動車メーカーにおける期間工と派遣社員を比較しました。

採用率の高さやフットワークの軽さなら、
期間工<派遣社員ですが、
仕事内容については、基本的に差はない。
【例】いすゞ、日産など。

直接雇用の期間工だからきつい仕事を任されるとか、解雇しやすい派遣社員だから楽な仕事を任されるとか、そういったことは一切ないです。

期間工であろうが派遣社員であろうが、無作為に空いてるポジションに配属されるので、仕事内容について気にする必要はなし。

契約期間は基本的に、
・期間工が最長で2年11ヶ月
・派遣社員は最長で3年

また、不況や減産に伴う解雇の対象となりやすいのは、期間工よりも派遣社員の方です。

震災や豪雨、コロナ禍などで休業になった際の休業補償については、直接雇用である期間工の方が手当が多い傾向にありますね。このあたりは、メーカーにより対応がまちまち。

期間工と派遣社員それぞれの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

▼参考記事
期間工とは何か?この記事を読めば初心者も簡単に理解できる!

▼参考記事
【読まなきゃ損】プロが教える工場派遣の仕事のすべて

期間工と派遣社員の寮の違い

メーカーによって例外も多いけど、ざっくりと寮の違いについて説明しましょう。

期間工の寮について

画像は日産車体湘南工場の期間工 が暮らす集合寮。

期間工の寮は、基本的にメーカーが用意する集合寮です。
【例】トヨタ、スバル、マツダなど。

集合寮では風呂、トイレ、洗面所、洗濯機などの水周りは共同利用になります。これが許容できないなら、派遣社員としてワンルーム寮に入る方が無難です。

▼参考記事
期間工の集合寮における寮生活の実態【体験談】

集合寮は基本的に自炊禁止で、その代わりほとんどの寮には食堂が併設されています。

寮費と水道・光熱費については無料のメーカーが多いですが、1~2万円ほど負担しなければならないメーカーもあります。

詳細は募集要項で確認しましょう。

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寮費について細かい話をすると、
完全無料というよりは「実質無料」という方がしっくりくる。

例えば豊田自動織機の期間工 だと、
いったん寮費補助として4500円を支給してから全額控除される。

この処理方法だと、年間で4500円×12ヶ月=54000円の所得増となり、そのぶん税金や社会保険料が増えるので、完全無料とは言い難いですね。マツダも同じです。

寮費の処理方法はメーカーによりまちまち。

派遣社員の寮について

派遣社員の寮は、アパートやレオパレスが主流であり、敷金と礼金は不要で、火災保険への加入も必要ありません。こういった初期費用は会社持ちです。また、派遣会社によっては退去時にクリーニング代を取られる場合もある。

ここ最近の傾向として、自動車関係の求人なら寮費無料が当たり前になりつつありますね。

ただし期間工とは異なり、派遣社員は家賃が全額課税対象となります。

例えば、派遣会社から家賃6万円の物件を寮費無料(家賃補助)で提供されると、それが1年間で72万円の所得と見做され、所得が増えた分だけ税金・保険料の負担も増えます…これは盲点ですね。

レオパレス寮なら家具・家電つき。

一般物件のアパートなら「TV・冷蔵庫・洗濯機・寝具」などの備品が有料で、必要に応じて派遣会社からレンタルするかたちになります。

基本的に家賃と水道・光熱費は実費で、備品代と一緒に給与から天引き。

派遣会社によっては、ライフラインは自ら業者と契約しなければならないパターンもあります。面倒ですが。

「寮」という単語から集団生活を連想しますが、実際はごく普通の一人暮らしです。

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期間工と派遣社員の失業保険について

通常は自己都合で退職すると、失業保険を受給するのに3ヶ月の待機期間が生じます。

しかし、期間工は期間満了で退職すれば、待機期間なしで失業保険を受給できる。

これは期間工が有期雇用だからであり、期間満了であれば自己都合扱いにはなりません。

※ただし、過去2年間に12ヶ月以上雇用保険に加入していることが条件

一方、派遣社員は契約期間満了で退職しても、派遣会社から次の仕事をすぐに紹介してもらえます。ゆえに、新たな仕事を紹介してもらえる立場にありながら、それを断ってまで無職になると、ハローワークから「自己都合による退職」と判断されます。

自己都合による退職の場合、失業保険を受給するまでに3ヶ月の待機期間が設けられる。つまり、実際に失業保険を受け取れるようになるには、申請から4ヶ月後ということになりますね。

期間工と派遣社員の給与の違い

給与面の違いで言えば、派遣社員は期間工よりも時給が高い傾向にある。

ここ最近では時給1800円~2100円の求人が増えてきました。

トヨタ期間工を例に挙げると、

期間工は初回契約なら日給1万円で実働7時間35分なので、
時給換算すると10000÷7.583≒1,319円

一方で、フジアルテ派遣社員は時給2,100円

日給は2100円×7.583H≒15,924円

なんと、日給で約6,000円もの差があります。

ただし、派遣は満了金がなかったり寮費が有料だったりするので、単純に比較できません。最終的には自分の好みの問題ですね。

期間工はフル満了するまで慰労金や各種手当が支給されますが、派遣社員だと祝い金や特典は長くても1年で終わりの場合がほとんど。

一つだけ言えることは、期間工と派遣社員が同じ年収なら、手取り額は期間工の方が多いです。派遣は控除される項目が多いので。

期間工と派遣社員はどちらも一長一短あり、派遣は中抜きだから期間工一択なんて視野狭窄にならず、ハイブリッドで両方とも上手く活用するのがおすすめ。

ここまで双方の具体的な違いを述べてきましたが、

【期間工・派遣社員】のどちらを選べばいいのか正解はありません。

後悔しないためにも、最終的には自分で判断することをおすすめします。

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まとめ

例外はあるけど、ざっくり書くと
期間工派遣社員
雇用主メーカー派遣会社
集合寮一般物件
寮費無料基本的には有料
水道・光熱費無料実費
時給低い高い
入社祝金あり有無は案件による
満了慰労金ありなし
社会保険料安い高い
控除額少ない多い
雇用安定不安定

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