
期間工を始めるにあたり気になるのは、職場の人間関係でしょう
期間工の年齢層は18歳~50代までと幅広い。
さらに日本全国から集まっているので、出身地もバラバラ。
誰でも一度は経験あると思いますが、小・中・高時代を振り返ってみると、同じ地域で生まれ育った同級生たちでさえ、価値観が合う人・合わない人は確実に存在します。
期間工になると、年齢も出身地も異なる人たちと一緒に仕事をしなければなりません。
期間工は経験・学歴不問で健康体なら誰でも採用される可能性があり、実に様々な人がいます。
だから、価値観が乖離した期間工との出会いは日常茶飯事。
そこで今回は、私が過去に遭遇した興味深い期間工3人を紹介。
彼らは奇抜な人たちでした…
こういう期間工もいるんだな~と参考にして頂ければ幸いです。
その①煽りデブ

興味深かった期間工その①
煽りデブ
この煽りデブは、いすゞ自動車藤沢工場で遭遇した期間工。
期間工は主にライン作業に従事しますが、ラインの先頭と最後尾を除けば、基本的に前後に作業者がいます。
例えば、ある車体が流れてきて前工程の人が作業を終える→→自分が作業を終える→→後工程の人が作業を終える…以下、繰り返し、という流れが基本。
→→→ラインの進行方向→→→
→→車体→→車体→→車体→→
↑ ↑ ↑
| 前工程 | 自分 | 後工程 |
煽りデブというのは私の後工程の作業者で、こちらが作業をしている最中に煽り作業をしてくるデブでした。
本来は各作業者ごとに動ける範囲が決まっていて、その範囲内で作業を終える必要がある。
で、その人はこちらが作業中なのに私の縄張りにまで乗り込んで来て作業をするのですw
これは煽り運転と似た行為で、本来禁止されてるもの。
厳重注意したら煽り作業はやらなくなりましたが、それでも両手に部品を持って後ろで待ち構えていたので、せっかちな人でしたね。
ちなみに「煽りデブ」という仇名は周囲の人が名付けたもの。

言い得て妙だなと納得したものです(笑)
視点を変えると、自分が前工程の人を知らず知らずの内に煽る可能性もあるので、ライン作業に従事するときは気をつけましょう。
その②自称・資産1億円男

興味深かった期間工その②
自称・資産1億円男
この資産1億円男は、日野自動車新田工場で遭遇した期間工。
ある日、唐突に『俺、資産が1億円あるんだよね』と自慢してきました。
冗談だと思いつつも、私が『どうやって1億円もの資産を築いたんですか?』と尋ねると、その男はドヤ顔で『株で連戦連勝♪』と答えたのです。

株で連戦連勝し1億円も資産を築けるなら、流石に群馬の田舎で期間工にはならないw
自称・資産1億なのに事あるごとに私にカネを無心してくるので、面倒な人でした。
この男から学んだ教訓として、期間工同士でのお金の貸し借りは禁物です。
トラブルの原因となるので、絶対にやめましょう。
その③自称・徳川家康の末裔

興味深かった期間工その③
自称・徳川家康の末裔
この自称・徳川家康の末裔は、トヨタ自動車元町工場で遭遇した期間工。
ちなみに徳川家康は、豊田市と隣接する愛知県岡崎市の出身とされている。
この人は私の先輩にあたる期間工で、入社して間もない頃たまたま食堂で一緒に食事をしたときに『俺は徳川家康の子孫にあたる名家の出身で、実家は豪邸』と打ち明けてきたのです。

今にして思えば、どんな告白だよwってツッコミどころ満載ですね
胡散臭いと思いながらも、地元の人なら可能性ゼロではないし、もしかして地元の名士?と一瞬少しだけ信じてしまったのですが、後にその人は法螺吹きだと判明しました。
しかし何故に、徳川家康の子孫を騙ったのだろう?と、今でも謎ですね(笑)
興味深かった期間工たち まとめ

今回は風変わりな期間工に焦点を当てて紹介しました。
もちろん、期間工には「いい人」も沢山います。期間工になれば興味深い人たちと出会えるので、良くも悪くも人生経験が豊かになりますよ。

結局のところ、期間工は普通の社会人と変わりません
ただ、本当に色々な人がいて、その幅は他業種よりも広いと言えるでしょう。